■□ AOTGAKI □■
□ 突然後日談 □
「ねェねェ、悟浄ぉ。あのふたりどうしちゃったのかなあ。喧嘩したなんて言ってるけど、俺達ならともかく、あのふたりが喧嘩なんてよっぽどのことがあるんじゃないかなあ…」
幼さの残る悟空のことだから、本心から心配してるに違いない。悟浄は流石にからかうのをやめて、頭をぽんぽんと叩いてやる。
「まあな。よっぽどの事情はあるとは思うけどな。あのふたりだぜェ?安心して放っておきな。出来ることなら、知らんぷりとかしてやれればもーーっといいんだがな」
「うん…。…そうだよな!あのふたりだもんな!だーいじょーおぶ!」
いい加減な気休めで素直に納得してくれる悟空が、今日だけは可愛く見える。
「しかし…なあ?」
誰にも聞こえないように、ひとりごちる悟浄。
「喧嘩は喧嘩でも犬も食わない方にしてもなあ…。ありゃあ、ライオンの夫婦だぜぇ…」
くわばら、くわばら…。悟浄は空を見上げながら歩いていった。
□ 終劇 □
はっ。また余分なこと書いてるし、自分。
サブタイトルにある通り、
『A HALF MOON』の続編です。