広がる砂漠に、遠く風の来る方向を見遥かす
ふきつける砂が肌を打つ
目を眇め、それでも遠くを見やることは止められず
あなたは只ひとり、砂漠に立つ
昼の焼けつく白い光りの中
夜の真闇の中
あなたの旅は、どこまで続くのだろう
砂漠の中、あなたは足を進める
前へ、前へ、迷いも見せずに
どこを目指しているの
多分本当のことはあなたにも解らない
砂交じりの風に翻弄されながら進むだけ
進むあなたの足元で結晶が壊れ
また風になって飛んで行った
□ end □